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2025/04/26 ヘンシウ 仕分け: ▲ トラックバックユ・ア・レル
目ぇ覚したら、扇風機は止まっとった。時計の針は、十二時十分。外の陽は未だ照っとる。シャツが汗で張り付いて、気色の悪い。 下へ降り、おかんを呼ぶが返事は無い。 食卓には、黒いもんの入ったグラス。ひやりと、色っぽい水滴。僕はかまわず口をつけた。 ぐびり、ぐびり。と、レイコーに紛れて何か形のあるもんが流れてきたか思うと、そいつは僕の奥歯に挟まった。 ぐにゃり。吐き出すと、なんや糸くずの絡まったみたいなん。 腹の潰れて中身の飛び出た蝉が、ヘビイチゴみたいな目ぇをつやめかせて、こっちを恨めしそうに睨んでやがる。 レイコーのとは別の、野生の苦みが、ゆすいでもゆすいでも、口ん中から消えんかった。
2011/08/05 ヘンシウ 仕分け:創作<小説> 感想:35 ト ラ ッ ク バ ッ ク: ▲ トラックバックユ・ア・レル
ええ加減にしてください これ以上、記事とまったく関係のないコメント(単に僕に対する挑発、悪口など)を許し続ける自信はありません!!! あんたがたがどう思おうと、ここは僕のブログ! そして記事のコメント欄は、「感想」とあるように、記事に対する感想のためにあるもんです! そこに、「○○の勝負はどないなったんや」やの、「お前の音楽はどうのこうの」やの、はたまた前の記事のコメント欄での議論を持ち込んだりやの・・・ そういうためにあるんとちゃうんです!今後は厳しく対処します 僕個人へいいたいことあるんやったら、ファンスレでやってくれ! 宣言します 今後、記事と関係の無いコメントはばんばん消していきます そしてそれを明らかに故意に続けるようなら、その人は規制します! マナーのろくになってへんやつが、えらそうに礼儀をといとるのをみて、かちんときたんでゆうときます。 あんたらは最低限のルールを守れ! さて、気を取り直してオカルト板の夏祭りの告知です! その名も、怪談百物語2011! これはですねー、2chオカルト板開催の、ラジオをつかったネット上のお祭りでして、一夜まるまるつこて、視聴者から投稿された怪談噺を一〇〇の話を朗読する、っちゅうもんなんです。 ニコニコにも宣伝があがっとるんで、まずはそれを宣伝、っと。
詳しいことを知りたい方はこちらから まっとるで!
2011/08/05 ヘンシウ 仕分け:日記 感想:41 ト ラ ッ ク バ ッ ク: ▲ トラックバックユ・ア・レル
音色の不思議。 義太夫や新内を楽譜に起こしてみて初めて気づくんですが、音色によって音程というのは実に聞こえ方のちがいます。特に義太夫は太夫の声が太くしゃがれとって、野武士のよな印象の強いのに、実際には一般人やととても出せんよな高音でうたっとったりします。 笙にも同じような現象を見つけることのできます。合竹のあの不協和音が心地よく響くんは、調律の工夫や音の大きさを管ごとに変えとるというのもあるでしょうが、やはり笙特有の音色にあるんやないか。あれが例えばバグパイプのようなじぐざぐした波形の音色やったら、うるそうてたまらん思います。 音色へのこだわりはどこの国の民族音楽でも根強いです。西洋近代だけが、特殊なんです。 近代西洋音楽では楽譜の発明により、旋律と拍子厳密に記録することに成功しましたが、一方で楽器に対する音色の執着を忘れてもうた部分がある。 ロックのエレキギターやシンセサイザーを多用した現代の音楽は、音色への執着への先祖がえりといったとこやないやろか。 楽器が音のゆがみを求める一方で、向こうではロッカーですら、声については未だに透き通った声がええというような、クラシックの伝統がいきついどる気もします。 ハスキーボイスはどこの国でももてはやされますが、あちらのいうハスキーは音程の印象を変えさせるほどのものではなく、あくまで歌いだしにさっと変化を与えるための隠し味といった感じで、実際にうたっとるのを聴くと、喉をひらききったあちらの伝統の歌い方であることに変わりはありません。 日本もやはりかぶれにかぶれて向こうの歌い方をまねとるようです(昔はここまでとちゃいました。演歌のような辛気臭い歌い方がはやる一方で、実は森進一のような、新内にしか聞こえない歌い方をする人がおった。今でも近所の銭湯なんかで、爺さんが新内的な空気の漏れる歌い方をしとるのを見ることがありますが・・・)。 僕はもっと音色っちゅうもんを、ただの味付けやなくて、音楽に対して直接的に作用するような面白い方向にもっていけへんかなと思います。 楽譜やピアノロールで作曲しとると、ついつい抽象的な領域でばかり考えがちで、理論を元に作ったり、楽器の音色は後でえらべばいい、というような安易さに陥りがちです。 しかし音楽とはほんまは、まず具体的な楽器、人、ものがあって、それから抽象的な作為・表現に至るもんです。 ピアノロールで音程決めに試行錯誤すんのとおなじように、音色にもこだわりながらつくってきたい。いや、むしろ音色と表現したいもんを相談することで世界が広がっていくような、そういう流れにこだわりたいですね。
2011/08/05 ヘンシウ 仕分け:創作<作曲> 感想:4 ト ラ ッ ク バ ッ ク: ▲ トラックバックユ・ア・レル