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2024/11/21
ヘンシウ
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三木稔
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11783092
がっかりですよ。
何がって、高橋竹山に対する皆さんの反応の薄さです。
先生、つくづく、君たちの感性は鈍いなと思わされました。
このままじゃ、あかんですね。
日本の未来は、暗い。
反省点もあります。三味線音楽、特に津軽は「芸」ですが、一方で高橋竹山の研ぎ澄まされた音の老獪な響きを楽しむには、「肥えた耳」がなけりゃならんのです。
そこで、皆さんにももっとわかりやすい味付けのものを選んだりました。
新邦楽こと現代邦楽というジャンルから、集大成とも言える大傑作、天才三木稔氏の<巨火>です。
とにかく、和楽器を知りたければこの曲を聴け、といってもよいほどに、豪華で度派手なオーケストラ音楽です。
筝、三味線、尺八、太鼓、笛はもちろん、胡弓、笙、鉦など、おそらく、使われていない和楽器はないんじゃないかというくらい、日本楽器フルメンバーの大曲です。
もちろん芸術音楽なのですが、その多様な展開は観客を飽きさせることがありません。
ところでこの曲の終盤には日本のリオのカーニバル、阿波踊りのリズムが使われていたりするそうです。
今私がとりかかっている仕事を白状すると、お囃子のリズムを取り込む、ということをやっとるんですが、この発想はまさに三木先生および伊福部先生の楽曲から得たヒントなのであります。
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2011/05/20
ヘンシウ
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即興曲"岩木"
ttp://www.youtube.com/watch?v=DsqvB_tvpAU
雪国青森の、魂を震わす和のロック、津軽三味線。
実は最近100歳なられたそうで、ほかの三味線音楽とくらべたら、まだまだ若い音楽。
せやけど、昭和の名人、「高橋竹山」が見せた老境の技は、まだまだ日本人の脳みそに焼き付いとります。
今ひそかに流行っとる
・・・というか少なくとも三味線と聞いて日本人が思い浮かべるであろう、
吉田兄弟ズや我妻クンなんかみんな津軽三味線奏者なのです。
テンポ速くて、音がとがっとって格好ええので、若い人も居眠りせずに、そして比較的照れずに聞けるというわけです。
奏者の弾く曲はというと、いくつかの<定番メニュー>に大体決まっておるわけですが、
その弾き方が即興性が高く、奏者の個性がむき出しになるところが面白く、みどころです。
今回は敢えて<定番メニュー>から外れた竹山のオリジナル曲、『いわき』を紹介します。
ちなみにいわきちゅうんは岩城○一とはちゃいまっせ?どっちもとがっとりますが…。
ところで、最初は聞き慣れない人にはちょいと退屈やもしれません。
しかし、動画の後半からがらっと雰囲気が変わりますから、それまで辛抱していただきたいと思いますね。
僕が以前津軽三味線の欠点として指摘した「音の性格の貧しさ」を、やはり竹山も認識していたのでしょう。
それを克服しようとした形跡がみられます。
ところでこの曲が気に入った型がおられるようでしたら、竹山以上ではないかと考えているある奏者を特別にご紹介しましょう。
2011/05/18
ヘンシウ
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宮薗節/桂川恋の柵 四世・宮薗千寿 宮薗千恵
http://www.youtube.com/watch?v=aNte3l-Fvfc
宮薗節は
京都 生まれの三味線音楽です。
浄瑠璃音楽で現存しているものといったら殆ど江戸のものばかり。
上方では文楽(義太夫節)があまりにも旺盛を極めすぎて、他の音楽が途絶えてしまったのです。
宮薗節もまた、京都生まれでありながら一度滅び、江戸の人によって復刻されたそうです。
しかしながら、上方特有の上品さと洗練は失われていません。
宮薗節の特徴は
撥を胴に叩き付けず、純粋に絃の音だけで世界を構築することです。
津軽三味線などの「叩き三味線」ばかりがブームですが、そのような音楽を聴いて三味線を知ったつもりでいるかたには、是非宮薗節を聞いていただきたい。
「叩き」の要素を引いたことによって、音が貧しくなるのではないか・・・?と思ったら大間違いで、実際には丁寧に一音一音を世話するからこそ生まれうる、その音の多様性、間の表現、一音一音の個性は津軽三味線以上に色彩と奥深さ、陰影に満ちています。
忙しい現代では、速引きの三味線音楽ばかりが喜ばれますが、そもそも三味線というのは元来音の消えかたを徹底的に追求した楽器ではないでしょうか?
その意味では、宮薗節とても三味線らしさを追及した末のひとつの完成品であるといえるでしょう。
それにしても、これほどの洗練された音楽が、現代ではわずか十曲を伝えるのみという現状にあるのは大変寂しいことです。
2011/05/15
ヘンシウ
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