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2024/11/22 ヘンシウ 仕分け: トラックバックユ・ア・レル 

日本人に足りないほんまのもんとは???それは「ユ」で始まるあれです 2

日本の古典音楽を聴いていて感じるのは、陰影と重力の音楽であるということ。

陰影とはすなわち一音一音の「光」に、誕生から死までがあるということ。
もちろんそれはどんな音にも言えることなのですが、日本の音楽はその生と死の対照を大切にしており、それゆえテンポの遅く、音を無駄に重ねない、あの「間」が生まれたのだと思いますし、それに、その<光>それ自体が瞬間的に揺れていて、生を主張しているように聞こえるのです(つまり、同時に死も強調されるということです)。

そして重力というのは、日本の楽器の音には、垂直に沸き立つようなイメージがあるからのです。一つの音がおとなしく続くということがなく、時間という概念を感じさせない。私は日本音楽を沸き出でる泉によく例えるのですが、まさに垂直に湧き上がり、あるピークに達して、重力にいよいよ負けて消えてゆき、そしてその消えていく脇をまた別の音が沸きあがる……。こういう繰り返しで構成されているように思うのです。

何故「ユーモア」の話をしているときに、こんな関係の無いように思われる話をするかというと、前回の記事へのコメント欄の反応で、私の言いたいユーモアというものがあまり伝わっていないように感じたからです。
私がいうユーモアを、西洋的な意味で捉えてもらっては困ります。
敢えてユーモアなどという横文字を使ったために無用な混乱を招いたわけで、皆さんを責めるわけではないのです。ただ、とにかく、ここでいうユーモアというものは「笑いをいって場をなごませる力」とかそんなイメージではなく、そういう形として現れる前の、もっと根本的な意味で言っているということを理解ください。

ある同じ行動に移ろうとしたとき、その発現のしかたは民族によって違うのです。

ユーモアの場合、日本人のそれには<陰影の間>と<重力のあきらめ>があることをご理解いただきたい。そして、日本古典音楽が西洋人になかなか理解されないように、その性格の隔たりゆえに日本人のユーモアが理解されなかったのだということを肝に銘じてほしいのです。


そう、日本人はユーモアの無い人たちだと、長らく誤解されていました。もちろん日本人はあらゆる面で誤解されてきましたが、その中でもこの誤解は酷いと思います。

なにせ、ユーモアがないというのは知性・創造性・人間的魅力がないのと同じですからね。


しかし、断じてそうではない。ユーモアの無い人たちに、外国の文化を柔軟に受け止め、自分たちの文化を作り上げることなどできません。<さらにつづく>

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2011/05/26 ヘンシウ 仕分け:主義・主張 感想:16 ト ラ ッ ク バ ッ ク: トラックバックユ・ア・レル 

日本人に足りないほんまのもんとは???それは「ユ」で始まるあれです

日本批判は国技です。

僕もまた「日本に足りないもん」を語ろう思います。戦後からの観点から。

「戦後からの」といいますんは、明治以降、あるいは江戸以前の日本批判と戦後の日本批判は、その批判の軸がちごうとるんです。


江戸以前は、中華主義への反省と日本主義の創造から、主に外国を非難し、外国に追従しようとする自国をなかば諌める様に批判した。自国批判と言いつつも、希望のある批判であり、ある意味では自国礼賛とゆうてもええのが面白い。

すなわち、日本にあって、中国にないもん、があるんや!ということ。


しかし明治以降は、ヨーロッパにあって日本にないもんを語った。これも歴史の必然。

この明治の伝統は戦後も続いていきますが、しかしある時点からじんわりと別の観点に移り変わります。



それが、戦前にあって戦後にないもん。今は自虐史観がなんやかんやゆうて、この風潮がいっそう強まりました。江戸時代と同様、自国批判であると同時に、かつての日本をある種美化する、自国礼賛でもあります。


さて、僕としては、日本にあって世界にないもんを語りたいのですが、その為にはまず、戦前にあって戦後に無いもんを語らなければならない時代になりました――。

戦前にあって、日本にない。

自然愛?軍国主義?愛国心?侍?


いいえ、そのものずばり言いますと、それは「ユーモア」です。


――つづく

2011/05/24 ヘンシウ 仕分け:主義・主張 感想:19 ト ラ ッ ク バ ッ ク: トラックバックユ・ア・レル 

怪獣の子供、音楽を語る・・・ 現代邦楽の世界

三木稔
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11783092

がっかりですよ。


何がって、高橋竹山に対する皆さんの反応の薄さです。

先生、つくづく、君たちの感性は鈍いなと思わされました。
このままじゃ、あかんですね。
日本の未来は、暗い。


反省点もあります。三味線音楽、特に津軽は「芸」ですが、一方で高橋竹山の研ぎ澄まされた音の老獪な響きを楽しむには、「肥えた耳」がなけりゃならんのです。


そこで、皆さんにももっとわかりやすい味付けのものを選んだりました。

新邦楽こと現代邦楽というジャンルから、集大成とも言える大傑作、天才三木稔氏の<巨火>です。

とにかく、和楽器を知りたければこの曲を聴け、といってもよいほどに、豪華で度派手なオーケストラ音楽です。
筝、三味線、尺八、太鼓、笛はもちろん、胡弓、笙、鉦など、おそらく、使われていない和楽器はないんじゃないかというくらい、日本楽器フルメンバーの大曲です。

もちろん芸術音楽なのですが、その多様な展開は観客を飽きさせることがありません。


ところでこの曲の終盤には日本のリオのカーニバル、阿波踊りのリズムが使われていたりするそうです。

今私がとりかかっている仕事を白状すると、お囃子のリズムを取り込む、ということをやっとるんですが、この発想はまさに三木先生および伊福部先生の楽曲から得たヒントなのであります。

2011/05/20 ヘンシウ 仕分け:動画 感想:66 ト ラ ッ ク バ ッ ク: トラックバックユ・ア・レル 

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作曲、CG、絵画、文学などの創作発表活動、雅楽バンド、日本アニメ浄化活動、児童ポルノ規正法強化推進活動

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