新曲できました!!!
その前に今回の感想をば!
全体的にレベルが上がってきているな、という印象。
素人っぽさが抜けて、洗練されている。
一時期のようにトランスばかりということはなくなっていて、それぞれが自分の個性を持っている。
最近の中では一番水準の高い戦いだったのではないでしょうか。
特に気に入ったのは以下の二つ。
>>97 水底に沈んだ欧州の古村における三つの断片/ゲドンちゃん
発想が面白い!
尺が足りないからただ分割したって感じではなくて、飽くまで断片を示すことが想像力を掻き立てて、魅力になっていますね。
実をいうと、私の曲もかぐや姫の物語を追っていったものなのです。
最初の笛の音はかぐや姫の感傷的な述懐を、そこがそのままかぐやと爺様の出会いになっていて、その後成人の祝いや
月の都の者たちに運ばれていき、去っていく・・・という表現なのですが、いかんせん尺が足りず、また音源が不足していたので
(本当は主旋律を胡弓で、副旋律を琵琶で感傷的にやりたかったのですが・・・)半分も表現できませんでしたよ。
>>98 旅人のエレジー(Short mix) / Soft Lab.
エレジーってのは、悲歌(挽歌)のことですね。旅人が故郷を想っているのだろうけど、
決して甘美な思い出に浸っているだけではない、含みがあるのがミソですね。
この望郷が主題だと知ったとき、始めに浮かんだ興味が、現在と過去をどう対比させるか、でした。
思い返している人がいる現在と、思い返される対象である過去。
ただ過去の情景だけを甘美に表現するだけじゃ、つまらなくなってしまうな、と思っていたのですが、
この曲はまさに過去と現在の対比によって曲が成立していて、非常に深みのある表現になっていると感じました。
さて、僕の曲、『かぐや』http://sampling.sakura.ne.jp/vipdtm/event/file/vipdtm_event0717.mp3 は残念ながら得票はなく、最下位に終わりました。。。
まあ、急ごしらえの曲ゆえ、音はぶつぶつだし、予想はしていたのですが、もう少し表面上の小奇麗さより置くにある、本質を見て評価してほしかったというのが本音のところです。
今回の反省点は、、、
①楽曲として最低限のことをクリア、、、僕はこれまで「本質が重要ゆえ、多少音質や仕上げが悪くてもやむなし」という心がけでやってきました。それに、DTMを始めてまだまだ日が経っていませんから、まずは曲を沢山作ることを最優先していたということもあるのです。まあ、それ以前にスペックの問題からどうしても音が限られてしまうというのもあったのですが、、、
が、さすがにもうサードアルバムを出そうかというころあいです。そろそろ、聞く側にとって「なめらかな」曲を用意していきたいと思います。
その道筋はすでにみえておるのです。それが「分割録り」による「多重録音」。これまでは、スペックの関係から容量がすぐいっぱいになり、録音中に音が壊れてしまう問題があって、VST(楽器のようなもの)を、泣く泣く安いものにすることしばしばでした。が、どうやらその問題は「多重録音」というもので解決できそうです。
それどころか、分割録りにすることでトラックごとの調整もできて、表現の幅も広がると言うではないですか!
今から非常に楽しみなのです。
②より簡素に、、、やはり自分は凝り過ぎなようです。凝ることは決して悪くないのですが、それが行き当たりばったりによる見通しの無い凝り方なのは反省しなければなりません。計画を綿密にして、全体から部分へ作っていこうというのは、初期から反省しようしようと思いながらも、まるで実践できていないことでした。行き当たりばったりというのも決して悪いものではなく、音を順列に作っていく今のやり方は、とても音に対して誠実に付き合っているようで好きなのですが、次の大会こそは(今度こそ)、二分という枠組みから逆算して音楽を作るというのをやってみようかと思います。
音選びから丁寧に、、、ね。
③Dominoの機能を使いこなそう、、、特に「ベロシティ」と「ピッチベンド」!今純邦楽の要素を取り込もうとしているわけですが、純邦楽はサウンド重視なのだから、やはりただ音符を置いて鳴らしているだけでは駄目ですよね。とはいっても、素材がフリーでは限界があり、音色はどうしたってチープになってしまいますが、、、
④生演奏を模倣、、、正直にいって、これまでは鳴らせる音を鳴らしてやろうという意識でした。笛の息継ぎなんかキにせず、またストリングスで鳴らせる音かどうかなど配慮せず、コンピュータができればそれでよしとばかりに音符を置いていました。出来た曲が全てなのだからそれもいいのでしょうが、やはり、VSTとはいえ楽器である以上、物理的な自然さというのにこだわるのが筋でしょう。実は今回、この試みはやってはいるのです。というのは、最初と最後にある笛(尺八ですが)はかなり息継ぎのタイミングを意識したものになっています。
さて、以上の四つに気を配って、次の大会に参加したいと思います。
なお、おそらく次かその次の大会までに発表した曲、さらに未発表のオリジナル曲をまとめたものを、サードアルバムとして発表することになると思います。アルバムをいまかいまかと待ってくださっている方、お待ちどうさま。これから大会の展開に注目しててくださいね。ちなみに次の大会のお題決定は、月曜日にスレ(http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1292604736/l50)にて投票で決められます。もしかしたら、あなたが提案したお題や投票することで怪獣の作る曲が左右されるかも!?
是非是非、今後ともたのしみながら応援してください。
それでは。
2010/12/20 ヘンシウ 仕分け:創作<作曲> 感想:165 ト ラ ッ ク バ ッ ク: ▲ トラックバックユ・ア・レル
無題
何を持ってこんなに自信満々となれるのか?
boo 2011/01/06 23:39 ヘンシウ ヘンシン